【書評】10年後を見据えたブログ運営戦略が学べる | Google AdSense マネタイズの教科書[完全版] #のんくら本

この記事を書いた人
あなほりさん
エンジニア

オトクと新しいモノに敏感な25歳。 2019年4月から全国住み放題サービス「ADDress(アドレス)」を利用して、他拠点生活中。 アドレスホッパーの様子や新サービス紹介、グルメ情報などを発信しています。

「手元に置いておいて何回も読み返したい」と思う本に出会ったのはいつぶりだろう。

ブログをはじめてもうすぐ2ヶ月が経つ。

更新頻度はそこそこあるが、大半が思いつきで書いたもの。
アドセンスもとりあえず審査通ったから貼っているというレベル。

そろそろブログに「思想」や「戦略」を持たせないとヤバイ。
そんな危機感を感じていた中、日本実業出版社さんより「Google AdSense マネタイズの教科書」を献本いただいた。

参考になること・気づきが多すぎて、とてもサラッと読み切れる本ではなかった。
成功事例や緻密な分析から導かれた「戦略」「方法論」「ノウハウ」が凝縮されているからだ。

内容は良い意味で「真面目」

冒頭にしっかりと釘刺されているとおり、
初心者が好きそうな「簡単に稼げるテーマはこれだ!」「これさえ気をつければオッケー」のような話は一切出てこない。

極めて「王道」「正統派」といったところ。
小手先のテクニックがないので、胡散臭さもなく、しっかり身につけよう、勉強しよう、といった気持ちになる。

私も本書をバイブルとして、戦略的な「ブログ運営」を目指したい。

本書の構成

『Google AdSense マネタイズの教科書[完全版]』は全288ページで、下記のような構成になっている。

    CHAPTER_1 長期間アクセスが集まり続ける「テーマ」の選び方
    CHAPTER_2 アクセス数を安定させる「SEO戦略」
    CHAPTER_3 読者にも検索エンジンにも好まれる「サイト構築法」
    CHAPTER_4 稼ぎ続けるための「AdSense」の運用方法
    CHAPTER_5 「オーソリティーサイト」になって信頼と権威を積み重ねよう
    CHAPTER_6 10年先も安定して稼ぐために

ブログ2ヶ月目の私が勉強になった箇所

アクセス数は「テーマ選び」で決まる


資産ブログを作成するにあたって重要なことは「テーマ選び」。

私自身、恥ずかしながら「時事ネタやトレンドに乗っかっておけばそのうちバズって・・」なんて思っていた。

しかし、「月間100万アクセスを超えるサイトを作るには、1つ1つのアクセスが少なくても構いません。情報に流行り廃りがなく、古くならないテーマを選びアクセスを積み重ねていくことが重要(P.21)」。

事実、筆者が運営されているブログもキラーコンテンツ(数万から数百万読まれる記事)のアクセス数は全アクセスのわずか数パーセントとのこと。
説得力がある。

これからはサイト構造が優れたサイトが生き残る|ハイブリッド構造とは?

・とにかく文字数書けばよい
・記事数で勝負
たしかにこれらの方法で稼げる時代はあった。
しかし、今はもう通用しない。

ではこれからはどう戦っていけばいいか。

鍵は「コンセプト(根底にある考え方や思想)」と「サイト構造」。
サイト構造は「ハイブリッド構造」を推奨している。
「ハイブリッド構造」は、従来の「階層型分類構造」に「Web型構造」と「直線型構造」を組み合わせたもの。

検索に強い重要なキーワードを配置したまとめページ(図の2、3階層目)を作り、まとめページのキーワードに対応する下層ページ(図の4階層目)から大量にリンクを送るというもの。
結果的に、まとめページへのリンクが多くなる。Googleはまとめページを重要なページであると評価するため、まとめページは検索に強くなるという仕組み。

サイトへの訪問者にとっても、目次の役割をするまとめページがあることで、スムーズに目的のページへアクセスできる。

よくある「とにかく Google などの検索エンジンに評価されるサイト設計」といったものではなく、ユーザビリティ向上を伴う本質的なサイト設計であると感じた。

フロー情報とストック情報を混ぜない

情報には、「時間の経過とともに価値が変化する」フロー情報と「価値が確定していて、時間の影響を受けにくい」ストック情報がある。

私もやってしまっていましたが、フロー情報とストック情報を混ぜるのはNGとのこと。
たしかに、時候や時事ネタが入っていたら、せっかく普遍的なコンテンツであっても古臭く感じてしまうよね。

今日から気をつけよう。

他にも再現性のあるノウハウがぎっしり


その他にも、「そんなこと全く意識していなかったよ….」といったノウハウ・戦略が、ページをめくるたびに飛び込んできた。
ここまで戦略的にまじめに取り組まないと「10年後も稼ぎ続けるブログ」には到底たどり着けないのだろう。
がんばろう。

まとめ:真剣にブログの資産化を考えている方は必読

  • すでにアドセンスに取り組まれているが、いまいち成果が出ていない
  • そこそこ稼げてきてはいるものの、方法論が確立しておらず、再現性に自信がない
  • そもそも稼げる「テーマ・ジャンル」ってどのように選べばいいのか?
  • これからじっくり価値のあるブログを育てていきたいけど、サイト設計なんて意識したことなかった

『Google Adsense マネタイズの教科書[完全版]』は、上記のような方にとっては教科書・バイブル的な存在になるだろう。

一方、
・目先の売上をあげたい!
・なんでもいいからノウハウを知りたいんだ!
といった方にはオススメできない。

枝葉のノウハウ本とは一線を画す「マニュアル」であると感じた。
本質的・長期的な視点で「ブログ資産化」を目指したい方はぜひ手に取ってはいかが?

あとがき

サクッと仕事終わりにで読んで書評書こうと思っていたのだが、
あまりにも内容が濃すぎる&本格的にブログ運営を始めたいと思っていたタイミングだったので、結局丸一日カフェに引きこもり読みふけっていた。

それでも、まだまだ読み込みが足りないと感じている。

あと3回は読み込んで、ブログ資産化にむけて実践を続けていきたい。

あわせて読みたい

本書を読んで、ますますブログ運営を本格化させたいと思った。
というより、「本気で取り組まないといけない」と痛感させられた。

これらの本も読んでおきたい。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です