デザイナーに必要なことは、「基礎をしっかり身に付けること」です。
本書は、デザインを始めた初心者に向けたオススメの一冊です。
著者は日馬紀子さん。
フリーのデザイナーとして活躍される一方、中学校教諭免許も持っており、マルチに活躍されているお方。
本書の誌面レイアウトやデザインはもちろん、イラストも全て日馬さんが描かれたそうです。
今回は出版社のソーテック社さんより献本していただきましたが、
これからデザイナーになりたい人、既にデザインは学んでいるけれど、
デザインの基礎をもう一度勉強してみたいという人は、
お金を払ってでも手元に置いておくべき一冊であると感じました。
構成
内容は大きく4つから構成されています。
①デザイナーの仕事について
・デザイナーに必要な制作環境とは?
・初心者が知っておくべきデザインの専門用語の解説
②文字の役割
・文字のジャンプ率、文字組みとは?
・デザインによってフォントの種類も変わる?
③デザイン(図版)
・視覚度や、写真の訴求度って何?
・良いデザインってどんなもの?
④ソフトウェア(lllustrator/Photoshop)について
・IllustratorとPhotoshopの基本的な使い方を知ろう
①デザイナーの仕事について」の部分だけでも読む価値あり
デザインを始める人にとって、「いつかはデザインの仕事で仕事を引き受けたい!」という思いは当然あると思います。
しかし、実際にプロのデザイナーがどういう流れで仕事を引き受けているのかというところまで
踏み込んだ書籍はかなり珍しいのではないでしょうか。
例えば、発注依頼から納品をするまでにどのような作業ややり取りが発生するかであったり、
データの渡し方や、ダウンロードすべきソフトなどが載っています。
デザイナー向けの書籍はたくさんありますが、本書は初心者向けにかなり丁寧に、
デザイナーに必要な基本を書いている本という印象を受けました。
物足りない方は別途辞書的本も用意するといいかも
初心者デザイナーは、まずは本書を読んで、デザイン制作のために必要な環境を整えることから始めましょう。
実際にIllustratorやPhotoshopをダウンロードしてみて、本書の解説通りに操作を実行していけば、
自ずとデザインの基礎知識は身につくでしょう。
ただ、イラレやフォトショの内容は、他の解説本に比べて少ないため、
本書で物足りない人は、追ってレビューしますが、下記のようなもう少し詳しい操作方法が載っている本もおすすめです。
まとめ
たくさんの内容が詰まった一冊ですが、イラストや写真も豊富に使われているため、
読んでいて全く苦痛じゃありませんでした。
むしろ、早くデザインがしてみたい!という気持ちになりました。
これからデザイナーを目指す方にとっては、非常に役立つ一冊であることは間違いなしです。
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