財政状況が良くない日本の保険医療制度。
その中でも、禁煙指導はトータルの医療費を抑制できるとして、日本政府も力を入れている分野です。
そのため、禁煙指導は健康保険が適用できますが、そのためには条件があります。
受診する人の条件
- ただちに禁煙しようと考えている人
- 禁煙指数(1日の喫煙本数×喫煙年数)が200以上の人
例えば1日30本で15年間喫煙している方の喫煙指数は、30×15=450となり、200を超えていますので保険診療の対象になります。1日10本で5年間喫煙している方の喫煙指数は、10×5=50となり、200に満たないので保険診療対象外になります。※それでも禁煙治療を希望される場合は、治療費が全額自己負担となります。金額もそれぞれの医療機関で違ってきますので、詳しくは直接医療機関にお問い合わせください。- スクリーニングテストでニコチン依存症と診断された人
スクリーニングテストで、あなたのニコチン依存度をチェックできます。- 禁煙治療を受けることを文書にて同意された人
問診票を兼ねた同意書にサインが必要となります。
また病院ならどこでもいいわけではありません。
医療機関の条件
- 一定の施設基準を満たしており、社会保険事務所に届出を行い認可されている医療機関
ニコチン依存症スクリーニングテストをやってみよう
1 自分が吸うつもりよりも、多くタバコを吸ってしまうことがありましたか。
2 禁煙や本数を減らそうと試みて、できなかったことがありましたか。
3禁煙したり本数を減らそうとしたときに、タバコが欲しくて欲しくてたまらなくなることがありましたか。
4禁煙したり本数を減らしたときに、次のどれかがありましたか。(イライラ、神経質、落ちつかない、集中しにくい、ゆううつ、頭痛、眠気、胃のむかつき、脈が遅い、手のふるえ、食欲または体重の増加)
5 問4でうかがった症状を消すために,またタバコを吸い始めることがありましたか。
6重い病気にかかったときには、タバコはよくないとわかっているのに吸うことがありました か。
7 タバコのために自分に健康問題が起きているとわかっていても、吸うことがありましたか。
8 タバコのために自分にいわゆる禁断症状が起きて、また吸うことがありましたか。
9 自分はタバコに依存していると感じることがありましたか。
10 タバコが吸えないような仕事やつきあいは避けることが何度かありましたか。
10問中、5問以上、YES(はい)の方は、ニコチン依存症です
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